恋愛時代〈下〉 (幻冬舎文庫) 価格: 600円 レビュー評価:4.0 レビュー数:3 上巻の退屈な出だしのわけが、徐々に明らかになるにつれて、私の読むスピードが加速していった。人によっては、リアリティが感じられず感情移入できないかもしれない。しかし、ここで取り扱われていることは、夫婦であるということはどういうことか、という普遍的なテーマで、それは誰もがいつかは経験する大きな課題なのではないだろうか。この下巻を読む人は、無意識のうちにそのことを考えながら読みすすめることになるだろう。そして、野沢尚の敷いた見事なレールに乗せられ、予想外のストーリーに心を揺さぶられるだろう。 |
年収200万円時代 賢い女の「満足生活」 価格: 1,365円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 本業以外にうまいこと儲けるための本かと思って買いました(笑。 そういう本ではありませんで。 年収200万でいかに気持ちよく暮らすかが書いてありました。 心の持ち方。 年収関係なく、お金との付き合い方というか。 大事なことが書いてありました。 この方の文章力では本にするにはちょっと足りない気もするけれど・・ (自分のことは棚に上げて・・まっ、私はプロじゃないし) 特に一生独身かもしれない人は家を買えという、考え方に共感しました。 |
性風俗写真館〈2〉赤線・ストリップ時代編 (幻の性資料) 価格: 2,415円 レビュー評価:3.0 レビュー数:1 性風俗写真館なので、中身はほとんど写真です。その写真が、今の機材とは雲泥の差があるとはいえ、腕も著者が認めるように、「素人写真」の域を出ない代物で不鮮明です。 それと、写真の対象ですが、赤線の女性の「着飾った(?!)」お見合い写真のようなものが延々と載ってて、退屈このうえなしです!(たとえば、土門拳などの写真家なら「生活の匂い」のようなものが出てて、見てて楽しいと思います) ストリップ嬢も、少し時代的・劇場的に偏っているようで、私が通ってた30年代初期の「カジノ座」「ロック座」「フランス座」のスタ?が見当たりません! タイトルを見たときは、永久保存 |
「産まない」時代の女たち―チャイルド・フリーという生き方 価格: 2,520円 レビュー評価:5.0 レビュー数:7 「産まない」時代、というタイトルは何だかなあ、と思いますが、女性の多様な価値観と幸せを、客観的な目で描いた良書だと思います。 特に、どちらのサイド(子産み賛成・反対)を擁護するにかかわらず、自分と異なる価値観を有する人を感情的に否定したり、決め付けたりする本も多い中、どちらのサイドも否定せずに、ただ淡々と女性の一つの生き方をレポートする姿勢に好感が持てます。 少子化が社会問題になっている中、女性の社会進出を叩く動きが顕著になってきている現在こそ、多くの人が敢えてこういった本を読んで、まず異なる価値観を有する人を受け入れることからはじめれば、もっと世の中が正しい方向に動いていくのではな |
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アダルトビデオ―村西とおるとその時代 価格: 1,785円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 アダルトビデオは今や完全に市民権を得てしまった。アダルトビデオの台頭は家庭用ビデオデッキの普及を促進したとも言われるほどである。その立役者は、この本で描かれている村西とおるであろう。彼は、裏本業で一山当てたが、猥褻図画販売容疑で捕まってしまった。非合法な裏本によって図書販売ルートを築いた彼が表の出版物をそのルートで扱おうとして落ちた。彼は今度はビデオで復活を果たそうとした。アダルトビデオ創世記は裏本で当てた人物がこぞって参入してきていた。村西とおるは、撮影の知識は一切ないが、何から何まで一切をこなしてゆき遂にアダルトビデオの帝王と呼ばれ、一般誌までが連日取材に訪れる存在にまで伸し上がってゆく |
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恋愛時代 価格: 1,890円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 「恋愛時代」というテレビドラマのような題から受ける印象とは違って、読み終えたあと爽快感、充実感でいっぱいです。 主人公のてると理一郎の心の微妙なすれ違いがぐいぐい最後まで引きつけます。彼らはもちろん、脇役もみな個性的でそれぞれの人々のその後が読みたいとさえ思いました。 離婚しても恋愛は続くのかな。こういう恋愛もあるんだね。 落ち着けてじっくり読める恋愛です。 |